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エリーとデート 後編

Auteur: 靴下 香
last update Date de publication: 2026-08-26 10:03:56

「まったク。何度も言ったケド、ワタシはもうあなたほど若くないのヨ? それをこんなに引っ張りまわしてくれちゃッテ」

「でも、楽しかっただろう?」

「だから、悔しいのヨ。楽しいと思ってしまっタ自分に思うところがあっテ、八つ当たりしてるだけヨ」

「ははは」

締めの観覧車に乗ってすぐ、エリーはむすっとした顔でそんなことを言った。

随分と表情が豊かになったもんだと思う。

やってたことなんて、大人のデートと言うよりは学生デートのようなもんだけど、大人の仮面を剥がすには十分だったらしい。

「……不思議、ネ」

「何が?」

「この景色より遥かに綺麗なモノを見たことがある。それでも……」

それでもの先に言葉はなかった。

ただ少し、憂いを帯びたエリーの横顔だけがそこにある。

小さい窓から見える外の景色は、確かにそう綺麗なものではない。

夜の帳が落ちて、ぽつりぽつりと灯りが灯っているだけの、ちょっと背の高いマンションからいくらでも見えるものだ。

「ねぇ、ダイチ?」

「うん?」

「ワタシは、どうすればいいと思ウ?」

顔をこちらには向けないままで、エリーは口を開く。

「思った
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